今週のお題「買ってよかった2024」

 このテーマ、もちのろんで私は小説から抜粋しますよ。

 

 ブクログさんで同テーマが話題となり、私の買って良かった2024は既出なのですが、またやっちゃいます。

 

 ここでは、何故買って良かったかまでお伝えします。

 

 まずは、京極夏彦著「姑獲鳥の夏」です。

 

 タイトル通りではないですが、この本は今年の夏に読みました。刊行されてから随分経つはずですが、読書初心者の私の耳にも度々入ってくる目玉小説でした。

 

 感想としては、とにかく衝撃でした。ショックを受けすぎて、しばらく立ち直れなかったです。

 

 何を食べたら、このような重厚な鈍器が書けるのか、不思議でたまりません。世界観も不思議です。

 

 衝撃度合いで言えば、今年一、ニを争うほどの傑作です。再読しない私でも、もう一度読んでみようかなとさえ思いました。

 

 次行きましょう。

 

 二作目は、島田荘司著「斜め屋敷の犯罪」です。

 

 この小説は……「大胆不敵」でしたね……。

 

 ネタバレはできませんが、やはり名探偵御手洗潔の慧眼は素晴らしい。なんだか頓狂なことを言っているようで、やっているようで、その意味が後々明かされるのですから。超然としていてかっこいい。

 

 トリックも見ものですよ。そこのあなたでは解けないでしょう、何を隠そうこの私も全く思いつかなかったです、がはは。

 

 そして結びも幻影的でグッとくる。ああ、この余韻を待っていた。

 

 この本こそ古いof古いと思うのですが、まあ名作はいつになっても読まれるのだと思いましたよね。島田先生、万歳。

 

 そして最後、三作品目。

 

 綾辻行人箸「時計館の殺人」です。

 

 いえーい。時計館、読みましたよ。

 

 館シリーズといえば時計館といわれるくらい、名著であることは聞き及んでいました。ただ、館シリーズって結構あるんですよねえ。

 

 十角館→水車館→迷路館→人形館→時計館→etc……ってな感じです。

 

 なので、時計館にたどり着くまでに、道は長いわけですが。途中作も面白い。特に人形館は自分にぶっ刺さりましたね。あの雰囲気といい、謎といい、館シリーズのなかでも独立している感があってかっこいい。

 

 おっと、時計館に話を戻しまして。

 

 自分は新装改訂版の上下巻を読んだわけですが、これが凄かった。例によって深くは言及しませんが、十角館を意識して書かれたのかなと思いましたね、そういう要素が節々に感じられるというか、私だけかもしれませんが。

 

 そういった意味で、過去の大作を真っ向から超える作品を書き切ってしまったのだと思います。だから、凄い。

 

 こちらもラストがいい。実に耽美です。

 

 てなところで、今回は以上となります。

 

 気になった方は、シリーズの順番を守って読むことをオススメしますよ。

 

 ではではー!