◯ぬくらいなら本を読め

 過激なタイトルで申し訳ない。

 

 実際に私自身が何度も連想してしまったことなので、そのあたりは勘弁してほしい。

 

 度々そう思う。だからこそ、本を読む。

 

 楽しいことに身をひたす。自分以外のことに全神経を傾けるためにページをめくる。

 

 それでいいんです。

 

 辛いことが多い世の中、ご時世ですが。

 

 そんなときは本を読んでほしい。

 

 きっと自分と同じ気持ちでいられるはずです。

 

 いまだに色々思う日々ですが、だからこそ本を買う。そして読むのです。

 

 一緒に生きましょう。

京極夏彦という怪物

 今年、京極夏彦先生の作品を初めて拝読しました。それが、「姑獲鳥の夏」でした。

 

 それ以前から、なんだか分厚い、いかつい本があるなと気にかかってはいたものの、心が決まらず読むまでに時間を要しました。

 

 結論を言うと、マジで面白い。

 

 なんだこれ、と驚愕して、鳥肌が止まらなかったです。

 

 とにかく、京極先生にしか書けないと思わされる圧倒的な世界観。

 

 広げた舞台設定に負けない、いやむしろ打ち勝つほどの重厚なストーリー。

 

 何をとっても新鮮。全てが新感覚でした。

 

 本を読んでいたら、天才とはよくよく出会うものですが、京極先生はあれです。天才中の天才、鬼才で、奇才です。

 

 こんな本書けるなんておかしいです、いい意味で。ぶっとんでます、いい意味で。

 

 そしてまたまた最近、「魍魎の匣」を購入して、いままさに読んでいる最中です。分厚すぎですわ、やべえ。写真添付しておきます。

 

 冒頭から、京極夏彦ワールドへいらっしゃーい、って感じですわ。どうも、ただいまです。

 

 遅読も遅読なので、しばらくこの世界に引き篭もることになるはず。

 

 また報告します。ではでは。

 

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ミステリ雑談12/25

 メリクリです。

 

 徐々に厳しい寒さになってきた今日この頃ですが、今回もミステリ雑談やっていきます。

 

 とは言っても、話すのは小説全般にかかわることです。

 

 本を読み返すということ、をテーマにしようと思います。

 

 本を読み返したこと、ありますか?

 

 どんでん返し系の本は、特に伏線が張り巡らされていることが多々あり、簡単に要点だけ攫うことはあります。でも、がっつり読み返したことはありません。

 

 自分の場合、一回の読書で最低でも8〜9割の言葉を理解し切ろうと意識しています。

 

 取り組みとしては、わからない単語をスマホで調べる程度ですが。それだけでも、結構補完されるものです。文明万歳。

 

 だからか、読み返すことがないのです。

 

 無論、読み返す人を批判することはなく、それだけその作品が魔力を持っているという証と捉えています。

 

 あと、読み返すよりももっと多くの本と出会いたいというのもあります。もうバンバン消化していきたい。から、読み返さない。

 

 ただ唯一、「星を継ぐもの」はいつの日か読み返したいですね。

 

 壮大でわくわくする話なんですが、なんせ自分には難しくて、ハテナが乱立していましたから。あの雰囲気のなかに再潜入して、しっかりと復習したい感はありますね。

 

 今回はこんなところですかね。ではでは!

ミステリ雑談12/12

 今回からゆる〜いミステリ雑談していきたいと思います。

 

 もうこのコーナーは、おまけみたいなもんです。クオリティは付録以下です。

 

 今回は、huluで配信されている? されていた? 十角館の殺人のドラマについて。

 

 宣伝文句にもある通り、とある理由から映像化は不可能と言われていた小説なのですが、どうやらドラマになっちゃったみたいです。

 

 huluに入ってないので、まあ自分は観れてないのですが、いやしかし年末に地上波でやるみたいな噂を聞きつけまして。

 

 tver? で見逃し配信をやるそうで。そこで観ようかなと思っています。

 

 滅茶苦茶好きな作品なので、見逃せませんなあ。楽しみです。

 

 ではでは〜!

人生は、ミステリ小説を読むには、あまりにも短すぎる

 この世界には、古今東西あらゆるミステリで溢れかえっています。

 

 海外の古典的名作から、近代日本の名作まで、私は隅々まで読み切りたいと思っています。それが一つの夢と言っても過言ではありません。

 

 しかし最近、今の読書時間を考えたときに、ミステリを制覇するなど夢のまた夢だなと感じるようになりました。

 

 仕事をしている日は、一日二時間から三時間が限界です。疲れもありますからね。

 

 休日でも、集中力が続かないことが多く、まあそこまで充実した時間が送れることはないです。

 

 そう思うと、人生って意外と短いんだなと、しみじみ感じるわけです。

 

 だから、これは、これだけは読んでおきたいという本をリスト化して、消化していくのが賢いのかなと。

 

 たまに息抜きでミステリ以外を読むこともあるのですが、そういう機会もこれから減るのかなと。それはそれで良くない気もするんですがね。

 

 ああ、速く読めるようになりたいな。そう思う毎日です。

人は何故、ミステリ小説に惹かれるのか?

 今日はタイトルの通り、「人は何故、ミステリ小説に惹かれるのか?」というテーマを考えていきたいと思います。

 

 私は、ここ2年ほど、ミステリ小説9割、その他ジャンル1割で読書をしています。

 

 これほど偏りがあるのには、もちろんミステリ小説の魔力に取り憑かれているからですが。

 

 では、その魔力の正体って一体なんでしょう。

 

 立ち止まってこれまでのことを考えてみると、いやはや、好きの理由が漠然としているんですね。ぼやっと、曖昧なんです。

 

 最初にミステリ小説に興味を持ったのは、約1年前のことです。その当時は、本を読んだこともほとんどなかった。また、なにか自分一人にはどうしようもできない不幸に陥っている最中でした。

 

 そんななか、気分転換に、書店で「そして誰もいなくなった」を購入しました。

 

 あの頃の読書力では、到底読み切れるわけないと半ば諦めから入ったものの、気がつけば食い入るようにのめり込んでいました。

 

 読み終えることができた私は、「世界にはこんなに面白い本があるんだ」と感動しました。

 

 もしかしたら、まったく同じとはいかなくとも、似たような経験をされた方もいるかもしれませんね。

 

 それほど、あの本には魔力があった。

 

 ミステリって、猟奇的できな臭いけれど、創作のなかだから許される美学のようなものが存在する気がします。

 

 この世に溢れかえったほとんどのミステリ小説が、同じルールのもと、物語という風呂敷を広げては畳んでいる。

 

 枠組みのなかで、いかに反論の隙がなく、また、意外性を超えた独自のトリックを展開できるか。そこには妥当な動機があるか。

 

 それこそが、ミステリの魅力、魔力であり、美学なのかもしれません。

 

 日常パートが楽しかろうと、トリックがお粗末なら、ミステリとしては平凡。これが逆なら、まだ合格ライン以上はあるでしょう。

 

 やはりミステリは奥深いものです。

 

 もっともっと、納得感のある解釈が、世の中には広がっていることでしょうね。

小説を読んだことがないあなたへ贈るオススメ本【読書初心者🔰】

 突然ですが、小説を読むって、ハードルが高いと思いませんか。

 

 今でこそ毎日2時間前後、読書を継続している私でも、初めは手が出しづらい分野でした。

 

 しかし、とある一冊の本をきっかけに、堰を切ったように読書漬けになりました。

 

 今日はその、とっておきの一冊をご紹介します。

 

 早速紹介するのは、アガサクリスティ著「そして誰もいなくなった」です。

 

 おいおい、いきなりミステリのド定番かよ……。

 

 そうお感じになった方もいるかもしれませんが、これで良いのです。

 

 スタートは、あくまで有名どころから。

 

 斜に構え、あえてコアな本を読もうとしても、ベースの読書力がないと、あえなく挫折することになるでしょう。

 

 だからこその、この「そして誰もいなくなった」です。

 

 この作品は一言で言うと、「劇的」なのです。

 

 は? 劇的? なんですかそれは。美味しいんですか。

 

 また素直に飲み込めないかもしれませんが。

 

 「劇的」というのは、私独特のニュアンスかもしれませんが、「西洋の劇場に足を運んだ気分になる」ということを言いたいのです。

 

 読み終えたら、至高の耽美があなたを包み込んでくれるでしょう。

 

 では、話を進めるとしましょう。

 

 かの名著が「劇的」であるのには、当然その分の中に理由がまぶされているわけですが。

 

 まずは、その一つが「構成」じゃないでしょうか。

 

 無駄がなく、隙がなく、手抜かりもない。

 

 そして、お洒落、お洒落、お洒落。俯瞰してみればただただ物騒なのに、読書の最中はそんなことお構いなし。ひたすら織りなされるお洒落に酔いしれます。

 

 実にお洒落で鮮やかで、繊細。しかし大胆でもある。それがアガサクリスティの手に成る作品群です。

 

 次に、「テーマ」がその理由に挙げられると思います。

 

 ネタバレを含むことなく書き記したいので、中々ざっくりとしたことしか話せませんが、この作品にはとあるテーマがあります。

 

 ミステリには欠かせない「犯行動機」が、その本におけるテーマになりがちですが、それはこの名著も同様です。

 

 独特で、ミステリ界でも異彩を放つテーマと言えるでしょう。

 

 最後はなんと言っても、「読みやすさ」でしょうか。

 

 まあとにかく読みやすい。読みやすいったらありゃしない。

 

 こんなに面白いのに、こんなに読みやすくていいのか。それくらい読みやすいわけです。

 

 しかしながら、この誇張には注釈を添えなければなりません。

 

 あくまで、ミステリをそれなりに読んできた身として、初期の読書体験を振り返ったときに、「ああ、あのクリスティのあれは読みやすかったなあ」と思うのであって、小説慣れしていない当初はまあそれなりに語句を検索を繰り返しながら本を読んでいましたね。

 

 それでも、この作品を読了した私にとっては、本当に大切な、かけがえのない一冊になりました。だからこそ、これを読んでいるそこのあなたにも読んでみてほしい。

 

 読書なんてものは、競争じゃない。ペースは人それぞれで当然です。だから、極端な話、一日一ページでもいい。どれだけ遅くとも、継続さえすれば、いずれペースを速めざるを得ないくらい、心踊る瞬間がやってきます。

 

 そして、一冊を読み切ったら、これまでに感じたことのない達成感と、クリスティ作品への感銘を抱くことは間違いありません。

 

 てな感じで、本の紹介は以上とします。

 

 気が向いたら、ページをくってみてください。

 

 新しいあなたに、出逢えるかもしれませんよ。